いやぁ、重い。
話しも重たいし、終始流れる空気感も重くて暗くて、時折り呼吸困難になります。
事実がベースとの事なので尚更重い。
ただ、それでも映画としては素晴らしく、兎に角映像が美しいです。
個人的にはどうしても“ロミオ&ジュリエット”やら“タイタニック”の頃のレオ君のイメージが未だに払拭しきれずで、好きな役者とは言えないディカプリオですが、今作ではすっかり親父に見えてたので偏見は無くせそうです。
壮大な自然の映像美や、熊に襲われるシーンなど印象的な場面が多いのですが、一番のツボは重く苦しい雰囲気を見事に引き出していた坂本龍一の音楽でしたね。
印象に残る主旋律などはありませんが、時として音楽と言うよりは効果音にも聞こえる見事な音。
かなりの長尺作品ですが、最後まで引き付けられるので劇場で観たかったと後悔。
レオ君ファンにはかえってオススメ出来ない位に身体張ってますので、ミーハー感覚は危ないですよ。どちらかと言うと、どっぷりと世界観に入り込みたいとか、気持ちと時間に余裕がある方だけにオススメの上質な作品ですね。