垂直落下式サミング

木屋町DARUMAの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

木屋町DARUMA(2015年製作の映画)
2.2
とても嫌い。まさしく役者出身の監督さんが撮った映画だなぁて感じ。役者の演技を信じて、それによって生じる感動を過大評価しすぎている。
邦画によくある悪い部分なのだが、カメラを意識した不自然な演技がなんとも稚拙。演技による表現を重視する映像作家は、力の入ったいい顔を撮しておけば画面が格好良くなると考えている節がある。
クローズアップすりゃあ人物の内面に迫ってるように見えるけど、それにしてはそればっかりで引き出しが少ない。
障害者を扱ったセンセーショナルなバイオレンス映画なので、それなりに見応えしてしまうけれど、ずっと同じような顔しか映らないつまんない映像の連続でしかない。やはり空間を広い画角でみせてくれない映画は好きじゃない。