KICHI

ヒットラーのKICHIのレビュー・感想・評価

ヒットラー(2003年製作の映画)
3.9
2015/9/24
第1部 我が闘争 鑑賞。
2015/10/24
第2部 独裁者の断頭 鑑賞。

ヒトラーの半生をわかりやすく簡潔に描いている。
若かりし頃の彼はどのような経験をし、何を考えていたのか?如何にして頂点まで上り詰めたのか?彼について知るにはとても良い映画だと思う。
この映画ではユダヤ人を虐殺する前までの歴史を描いているのでその点は非常に珍しく、またユダヤ人大虐殺の事実だけでヒトラー=絶対的な悪だと思っている人には是非見てほしいと思った。果たして本当に彼だけが悪いのか?
ハンフシュテングルやレーム隊長などのことは知らなかったが鑑賞後に彼らについて調べると、この作品で結構忠実に描かれていることがわかる。
ハンフシュテングルは世渡りが上手い印象を持った。ヒトラーと親しかったようだが美術書籍出版業者でありピアノも嗜んでいることから趣味の面でも話が合ったのかもしれない。
ロバートカーライル、全然ヒトラーに似ていないのに段々と彼に見えてくるから不思議だ。第2部で彼の発する空気感みたいなものがヒトラーそのもののような気さえした。実際ヒトラーもこんな風だったかもしれないと想像できる場面が沢山ある。
第1部の戦場にてヒトラーとユダヤ人との接触シーン(ユダヤ人だとわかる見せ方)や第2部のエルンストがスパークリングワイン?をポンっと開けるあのシーンとか、追いかけっこからのボコボコにされるシーンとか、演出が良いなと思う箇所がいくつもあった。
今作を見て、また一つ勉強になった。
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