第1部我が闘争、第2部独裁者の台頭と二部構成でアドルフ・ヒトラーがいかに誕生したかを描いた作品。
テレビ映画なのでいたるところはしょられていて物足りなさも少しはあるものの、幼少期から第一次大戦従軍、総統として台頭までを描いた作品は珍しいのではないだろうか。
本作を観て、ヒトラーはヒトラー単体の力で誕生したわけではないという考えを強めた。
ヒトラー自身の能力や思想もあったものの、言い方は悪いが彼は煽りがうまかったに過ぎないとも見れそうだ。
映画本編に関係ない話はここら辺で置いといて、ロバート・カーライルはヒトラーに外見こそ似てはないものの、煽りの天才、演説のカリスマといった雰囲気はよく出ていたと思える。
煽るところさえうまくやれば、国民は乗っていく。
いつの時代でも、どこでも起こり得る話だと思えた。