打ちのめされる。
なるほど『PARKS』はこの語り直しか。矛盾するものを内包し人生すら感じさせる85分。朝倉あきがかわいい。
出会いの瞬間のみが描かれ、別れの瞬間は省略される。車に乗ったら夕方になっている不安定な時間の描い方が良い。過去と現在は溶け合い、物語の核心は描かれない。よくよく考えればかなり悲しい話だ。朝倉あきの明るさが反射にも思える。
空想を描きつつも常に現実が頭の隅にあるような脚本だったり、ゴダール的なロードムービーに舵をとりつつも東京ではロードムービーは成立しないと言わんばかりの展開だったり、矛盾の内包具合が良い。