たむランボー怒りの脱出

ロビンソン漂流記のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

ロビンソン漂流記(1954年製作の映画)
4.6
これまでに観たブニュエルの中ではトップクラスで面白い。

ロビンソンが無人島にやってくるまでの人生とかは全く描かずに「まっさら」の一人の人間として、孤独と戦う姿を見せているのが良い。
孤独と戦うというのも適切ではない気がする。
孤独と共に暮らすと言った方が良いのかも。

精神的な意味での孤独というのは「内面」を描けない映画にとって難しいテーマだが、この作品はそもそも無人島にいるから精神的もクソもなく、有無を言わさず孤独である。

パテ・カラーの独特の色彩がめちゃくちゃ良い。
初期映画の着色版みたいな、まさしく"着色"した毒々しさが何とも。