木曳野皐

くちびるに歌をの木曳野皐のレビュー・感想・評価

くちびるに歌を(2015年製作の映画)
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中学時代、知り合ったばかりの友達に誘われて入ったのが合唱部でした。
歌は好きだったけれどハスキーボイスな私です。残念ながら向いていなかった。
しかも顧問のオバケみたいな女の先生に「アンタ高い声出るねぇ」という理由だけでソプラノにされて毎日苦痛でした。
だってハスキーボイスなんです、絶対合唱向きの綺麗な裏声じゃない。
だけど、やっぱり合唱が好きだなって、思っていたんです。ナズナみたいに。
私の通った中学は結構合唱の強豪校で全国大会にも行きました。
あの時の思い出は確かに私の中にもあった。思い出した。
題材にもなっている“手紙〜拝啓十五の君へ~”は私も課題曲として歌いました。
大サビ前のCメロ部分のソプラノの「la la la」の高音連打が簡単なようで難しいんです。そもそも“L”は日本人向けの発音じゃないし。
「もっと子音を…」の所が1番グッときた。

映画はと言うと少し私には物足りなかった。ユリ先生は結構挫折的人生を送っているのに目に映る全てが綺麗すぎて、感動の深さが足りない。もうちょっと深堀りしてくれて良かった。まぁでもサラッと観るには丁度いい。
ただ桑原クンのエピソードがめちゃくちゃ良かった。それだけに勿体ない。
もっと響く魅せ方あったんじゃないかなって思ってしまった。
合唱モノと言えば【表参道高校合唱部】や【仰げば尊し】が物凄く好きです。
むしろこれらが良すぎたってのがあるかもしれない。
因みに【仰げば尊し】はBUMP OF CHICKENが主題歌だったから観始めたのに気づけばドラマに熱中していました。
主題歌の【アリア】めっちゃいいので是非。

ところでここまで冷めきったガッキーってなかなか観たことない気がする。
冷めててもお茶目でも可愛い!ガッキーが100点!
でも渡辺大知の桑原の兄ちゃんが1番好き!黒猫チェルシー万歳!
木曳野皐

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