きよみず

くちびるに歌をのきよみずのレビュー・感想・評価

くちびるに歌を(2015年製作の映画)
3.8
#36-2015 2.21 @ゆうばり国際ふぁんたすてぃっく映画祭

映画祭で朝1の10:00上映ということで出発は8:00くらい。正直、そこまでして見なくてもいいかなという気持ちだったんだけど、見て良かった映画だった。
午前中で涙枯れたし、ここまで期待の斜め上をいかれるとは思いもしなかった!ティッシュ一箱必須です笑

愛想のない訳あり元ピアニストが産休の合唱部顧問の代わりにやってくる。その美貌ゆえ男子の憧れの存在なのだが、自分たちの前ではピアノを絶対に弾こうとせず、女子からは不満が出る。
そんな先生と生徒たちの物語で、元ピアニスト柏木のほかにも、父に捨てられたナズナ、自閉症の兄をもつソウタにもスポットがあてられるのだが、そのスポットの当て方の切り替えがとても自然で見やすかった。

まさかの伏線(これを本当の伏線っていうんだろうな)が最後につながった瞬間は感動というより鳥肌たったし、いい感じに熟れてる木村文乃の美しさにみとれてしまう(変態)。
そして、数いる子役の中でもずば抜けていた自閉症のお兄さんを演じた渡辺大和くん、こんな凄い子よく見つけたなあってびっくり!調べるまでは、演じてるなんて微塵にも思わなかったしこれからの彼が楽しみ。

合唱をする以前に、1人の人間だし年齢関係なしに悩みを抱えている。でも逃げずに戦って、それでも生きていかなきゃいけない。それがどれだけ苦しく、パワーのいることで、大切なのかを改めて教えてくれる映画でした。

ただクライマックスを迎えたのに、その後も泣かせようとしてきてしつこくて冷めた。いや、涙が枯れて出なかったのか、、笑
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