ニクガタナ

くちびるに歌をのニクガタナのレビュー・感想・評価

くちびるに歌を(2015年製作の映画)
3.4
少女漫画原作の青春ラブストーリーばかり量産してる印象の三木孝浩監督作。演じてる感出がちな中学生演者達の芝居が比較的自然に見える演出は上手い。自然美しい小さな島の中学の合唱部に、産休する音楽教師の代理として赴任した、生徒に冷たい臨時教師柏木。かつてピアニストだったが恋人を失いピアノが弾けなくなり〜、祖父母と暮らす女子生徒の失踪してた父が突然帰ってきて〜、部活のせいで迎えに行くのが遅れ自閉症の兄が行方不明に〜、合唱コンクール当日が顧問の出産日で〜と劇的要素詰め込んでるが、悩みを抱えた生徒達との関わり通して変わって行く柏木という軸がしっかりしててバランス崩れない脚本が流石。筋にほぼ絡まないが柏木への恋心が分かりやすい、桐谷健太演じるベタな体育教師が愉快。自閉症の青年を好演してたのが渡辺大知と知らずに観てた。
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