やまと

くちびるに歌をのやまとのレビュー・感想・評価

くちびるに歌を(2015年製作の映画)
3.5
楽曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」を元に書かれた小説を原作とした作品。登場する人物はそれぞれの立場で様々な苦悩と向き合いながら、前に進んでいく。
悩みとは更新されていくもので、何歳になっても解放されることはない。時に受容し、時に抗い、悩みとの付き合い方を選びながら日々をこなしていると、ふと自分が大切にしているものがどこにあるかわからなくなるときがある。
そんな時に、この作品は生徒達の姿を通して、自分の未熟さを突きつけられて初めて、直面した悩みと向き合う勇気と共に、ひたむきさや素直さが自分を救うことを教えてくれる。
そしてまた、そんな自分が人を救うことのできる可能性を示してくれるのだ。
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