真田ピロシキ

ストリートファイター 暗殺拳の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

2.3
今週の山場を超えた勢いで酒を飲んでストリートファイター映画再鑑賞コンプリート。この映画はストリートファイターを対戦だけでなく設定まで追いかけているような大ファンでなければ難易度が高い。ヴァンダムやレジェンドオブチュンリーとは比べ物にならない原作への忠実さであるがそれが映画として面白いかは別の話。

剛拳はスト4に出てた筋肉ムキムキのハゲではないが求道者っぽさはある。弟子であるリュウとケンへの伝授と弟 豪鬼との因縁が話の筋。師匠にしては若すぎるように見えるのはオビワンとアナキンだと思えば納得。リュウの日本語がカタコトなのはご愛嬌として、チャラくて熱い天才肌のケンはそれらしい。でもずっと山奥で地味な修行とSWで言うフォースとダークサイドの葛藤みたいな話を見せられても退屈なんですよ。そこは色気を出して適当な対戦相手を用意して欲しかった。バーディーとか大筋に関わらなさそうな奴でいいから。忠実に再現すると現実に出来る昇龍拳が一番間抜けで弱そうな技に見えてしまうのも弱点。演出を利かせたとっておきの瞬獄殺もゲームを知らなければ意味不明のムーブ。出がかり無敵で波動拳をすり抜けられてもなあ。どのくらい再現してオリジナルにするかの匙加減は難しいです。

大変に個人的なことを言うと私は波動昇龍キャラは使わない拘りがあるのでこの物語に興味も薄い。豪鬼などは設定としては正しいのだがお手軽に強くて対戦するのも嫌だ。空中からの選択肢が多くて持ちキャラであるジュリの天穿輪が息してない哀しみ。風波連脚も溜めさせてくれねえ。1人用のボスにするかもっと極端な紙装甲にしてコンボ2発で死ぬくらいにしてくらさい。