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Mr.ホームズ 名探偵最後の事件のEditingTellUsのレビュー・感想・評価

4.3
February 24th

Bill Condon監督作品。
Ian Mckellen出演作品。

シャーロックホームズ好きには面白かった。シャーロキアンと名乗るにはまだおこがましいですが、、、
ストーリー自体も、ちゃんとConan Dlyleの作風を継承していて、シャーロックホームズ自身の描写なんかは、自分の思い描くシャーロックにかなり近かった。シャーロックが歳をとって、初期認知症を患う。それは、彼が捧げた最後の事件と関係している。的な内容かなと思いました。ジョンワトソンも出てくるし、最後の事件の解決の仕方もなかなか見ごたえがありましたね!!普通に見ても面白かったです!

この作品で一番、ヤベェって思ったのは、編集。誰が担当してるんだろうと思ったら、Virginia Katz。とても有名な編集者ですね。特にBill Condon監督作品で編集を務めている。あんまり最近Bil Condon監督作品に触れてなかったから、あまり気にしてなかったけど、この編集やばいっすわ。特に変わったトリッキーなことをしてるわけではないんですが、一つ一つのカットのリズムが映画を支配している。マスターから、シーンに映るカットだけでも、めちゃめちゃしっくりくる感覚。会話のシーンも色んなアングルを自在に使い分けてるし、シャーロックホームズという、かなりユニークなキャラクターの視線も、ショットをテンポよく切り替えることでうまく表現している。
なんか、Walter Murchがいう、人が瞬きする瞬間というのを意識するというところにかなり繋がってるんじゃないかなと思いました。それは、役者たちもそうだし、視聴者が瞬きするタイミングを操作するということ。めちゃくちゃスムーズなのに、カット数が多く、すげぇよかった。
また、少しリズム崩してシーン展開する的な手法も使ってる気がして、もうストーリーテラーでしかなかった。
こういう日常を違和感なく編集するって、めちゃくちゃ難しいと思うし、その分うまくできたら、めちゃめちゃいい映画になるんだと思います。編集の役割というものをまた新しく認識できた最高の作品です。
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