Kumonohate

不倫のKumonohateのレビュー・感想・評価

不倫(1965年製作の映画)
3.8
結婚否定論者のライターの佐分利(川崎敬三)は、貞淑な和服美女・聖子(若尾文子)と奔放な女性記者・麻樹(江波杏子)を二股かけている。やがて3人は奇妙な同居生活を始めるが、人間関係は複雑化し、佐分利は抜き差しなら無い状況に陥ってゆく。果たして全ては聖子の計略だったのか…。

相も変わらず若尾文子が超絶美しい。楚々とした女性として登場する冒頭から、小悪魔としての内面を隠し持っていることがわかる妖艶な表情をしている。最後は一人勝ちするんだろうなと容易に想像出来てしまうので、貞淑だと思っていた女が実は…というどんでん返し的なカタルシスは少ない。だが、その蠱惑的な瞳と江波杏子のダイナマイト・バストの一端を垣間見ることが出来るだけで満足である。

それにしても「不倫」というタイトルは用語として正しいのか? 未婚の男女の三角関係を、普通不倫とは言わないと思う。
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