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デビルズ・ノットのbluemercenaryのレビュー・感想・評価

デビルズ・ノット(2013年製作の映画)
3.2
行方不明となった3人の少年が懸命の捜索の結果、森林内の河川から残酷な形で死体となって発見された。
時同じくして現場近くで血まみれで膝下の濡れた黒人男性が目撃されていた。
難航の末、拘束されたのは悪魔崇拝者の未成年3人。
早く解決したい捜査関係者、少年の家族たち、そして地域の住人達。
捜査の過程で疑問を覚えた保険調査員のロン。
彼は被告弁護士達と協力して捜査、裁判の矛盾を突いていくのだが・・・・

捜査にも起訴聴取にも、更に裁判においても余りに不自然な点が多すぎた。
見えない力が関係者を圧迫させた。
対する冤罪を訴えるロン達の主張も曖昧でもう一つ決定打が無かった。
そんな中、被害者の母バムはふとしたきっかけから、ある人物に疑問を抱くようになる。


この手の作品にありがちな狭窄的視野に立っていなかったところは好感を持てた。
けれどもフラット且つ緻密に描くものだから、観ているこちら側まで混乱してしまった感じ。
そこ狙った?

魔女狩り的な空気とゴシック。
ついでに当事者たちの生活環境とカテゴリー。
途中から狭窄的になった捜査はおざなりと私見偏見に満ちていた。
社会の縮図が見え隠れ。

実話の映画化は予想以上に重たい内容で、エンディングのテロップ読んで・・・・・・〔;・Д・〕。
その内、再審とかなるのかな?
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