パンケーキレンズ

シャトーブリアンからの手紙のパンケーキレンズのレビュー・感想・評価

3.5
ナチス占領下のフランスで、『シンドラーのリスト』とは正反対の、銃殺のためのリスト作りが始まる

ドイツ人将校1人が暗殺され、ヒトラーはその報復に、フランス人150人の銃殺を要求・・・

「命令の奴隷になるな・・・」

更なる混乱を招きかねない、独裁者の要求
パリ司令部の軍人たちが、回避の為の手段を模索しながらも、流れる大きな波を前にしては、小さな小石でしかないのか

思考をやめてしまった人間は
ただ、命令に従うしかないのですね
なにより、それが一番恐ろしい
もはや、物事の善悪さえ区別が付かない
淡々と儀式のように行われる銃殺
名前を呼ばれても
縄で縛られても
選ばれてしまった彼らたちは、最後の最後まで勇敢だった・・・

その銃殺の現場で、ドイツ軍には、人間らしい人間は、あの若者1人しかいなかった事

様々な資料を元に作られた実話ベースの映画の中で
起こったこと、言ったこと、言われたこと
それらを忠実に静かに着々と描きながら
登場する2種類の人間

思考し抵抗し続ける人たちと

思考しない命令の奴隷たち

恐怖を植え付ける事でしか支配できない政治の惨さは、地獄とか残酷とか全ての言葉を超越してしまった・・・

大好き俳優さん、ジャン=ピエール・ダルッサンの、あの状況での佇まいは、流石だと思った
このお方は名作に出すぎている♪