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シャトーブリアンからの手紙のkuのレビュー・感想・評価

3.7
国民も兵士もみんな人間。

内容は、1941年10月19日、ドイツ占領下のフランスシャトーブリアン郡ショワゼル収容所には、政治犯や共産主義者たちが収容されていた。17歳の少年ギィ・モケは、映画館でドイツ占領に反対するビラ配りをして捕らえられる。彼は塀の向こう側の女子収容所にいる少女オデットに恋心を抱いていたが……というもの。

ドイツ軍兵士1人が暗殺された報復に、収容所から30人選んで銃殺するという命令を出すヒトラー。その収容所に囚われているメンバーの話。これは重い。銃殺されるターゲットに子供も大人も関係ないという怖さ。そして、自分の人生がもうすぐ終わると知った人たちのリアクションをみて胸が苦しくなった。

また、この映画はドイツ軍全員を絶体的な悪というよう描き方はしていない。人を殺すことに抵抗のあるドイツ軍兵士、平和的な解決を望むドイツ軍幹部もいて、結局は人間なんだなと。

国や上司の命令に逆らえないだけで、本心は殺し合いなんてしたくないと考える兵士は多いのではないかと思いましたね😌
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