「古代遺跡には力がある。
あなどってはいけないよ。」
あらゆる物を黄金に変える箱があるといいます。その箱の在り処を示すのは一枚の地図のみです。
それを手にした者は世界をも手にするといわれていました。
嵐の中、馬車に乗る1人の男。馬車の中では地図を見つけたという話がされていました。ルアーという箱のためには手段を選ばない男の話です。
オックスフォード大学の教授をしている両親の講演会に付いて博物館へやって来たマライアと弟のフィリップ。
父親の友人であるという謎の男フィル大尉が現れてから、思わぬ冒険へと旅立つことになります。
イギリスでは原作の小説が大ヒットして作られた映画のようです。
古い英国の街並みや小道具などが素敵です。雰囲気もあり映像はとても綺麗なので、スクリーンで観るのに楽しめると思います。
ですが、この手の少年冒険物として目新しく感じる展開が無く、アドベンチャーとして数々の名作を観ている現代人には多少飽きてしまうかもしれません。
映画よりも、自分の中での想像を膨らませることのできる小説で読むほうが向いている作品に思えました。
終わり方が充分ではなかったので、続編があるのかもしれませんが、本作しか観ない人には酷な終わり方ではないでしょうか。
少年(青年?)冒険物好きな人には楽しめるかもしれません。
「誠実さは盾となり、何が起ころうとその身を守る。」