ニュースの真相の作品情報・感想・評価

「ニュースの真相」に投稿された感想・評価

「敗北」する報道映画。


報道を題材とする映画は、最後に「真実が勝つ」という終幕が多いですが(それがカタルシスなので当たり前か)、本作は全く違った。
結局何が真実だったのかそれは最後までわかりませんが、真実を追い求めたジャーナリストの信念は「本物」であることが伝わる終わりかたでした。
そこが本当によかった。
もうすぐ発売される「ペンタゴンペーパーズ」と是非合わせて観てみるのをオススメします。

本作でも言われてる、「本質のすり替え」って怖いですよね。
立場が危うくなった姑息な人や、臆病者がよく使う常套手段です。接客業をしててもクレームをうけていつのまにか問題をすり替えられて怒鳴られることあります…
冷静に、公正に、信念をもって「勇気」です。
出来レースを真正面から戦った主人公に拍手を送りたいです。スカッとした。
na

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3.6
真実だと信じていてもう少しで手が届くのに確実なものが見つからない苦悩さが描かれていた。真実を追求する人がいなくなったら終わりだと思った。
hinano

hinanoの感想・評価

3.7
ブッシュ大統領の再選挙中、ブッシュの軍歴詐称疑惑を明らかにしたCBSニュースだったが、その証拠に疑いの目が向けられてしまい。。。

実話に基づく物語。ニュースが世に送られるまでの裏側について。

証拠が偽造だとかなんとか言われ始めてからは揚げ足取りの連続のようにも感じたけど、この一連の流れが世論に繋がったり、関与した者たちの人生を変えていくのだから侮れないし怖いなあと。。

硬派で見応えのある作品でした。
NY

NYの感想・評価

4.0
ケイト・ウィンスレットのファンになった作品。

強さと追い詰められ憔悴する様がストーリーの手に汗握って見守る展開に拍車を掛ける。
決して納得のいく分かりやすいエンドではないのがモヤモヤを残すが、現実感が増す。

ロバート・レッドフォードの性別世代を超えたまさに友情の形に強い共感を覚えた。
テンポ○役者○締め◎
yoruichi

yoruichiの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

こうして 気骨のある大人がいなくなってしまうのですな。背に腹はかえられないのも事実だし。詰めが甘かったのか 利用されたのか。山の頂上へ行くのに 平服では行けるわけが無いけどね。
ピコ

ピコの感想・評価

3.7
ケイトブランシェット目当てで見たけど面白かった。ケイトブランシェットがめちゃくちゃ美しいしめちゃくちゃ喋る(しかもFワードてんこ盛りな)ので最高。
立ち振る舞いだけであんなに貫禄があって説得力もあるのに、こういうお芝居となると力強さの中にどこか弱さ脆さも覗くのは凄い。

「質問することをやめればこの国は終わる」
「物事の核心から関心をそらすために話題をすり替え騒ぎ倒して、終わったら何も覚えていない」
原題truth、これに尽きる。
ラウぺ

ラウぺの感想・評価

4.0
2004年にブッシュ大統領の軍歴詐称(というより粉飾)疑惑をスクープしたCBSの記者たちを描いた映画。
スクープの有力な証拠として示された、ベトナム戦争の最中の1968年、ブッシュがテキサスの州兵に採用され、部隊内で優遇されていたことを示す文書が偽造されたものではないかとの疑惑が指摘され窮地に陥る、というストーリー。

「大統領の陰謀」とか「スポットライト」とか、この手の映画の多くは専らスクープの暴露自体を主題としているものですが、この映画の主題はブッシュの疑惑の解明にあるのではなく、ガセネタ?を掴まされたジャーナリスト達が次第に追い込まれていくさまを中心に据えています。
最初はスクープが放送されるまでのプロセスをちゃんと描く必要があるため、やや退屈な描写が続きますが、放送後に問題の文書がwordで作成されたものだ、との告発が届いてから防戦に追われる主人公たちの右往左往、調査委員会が設立され報道する側が逆にマスコミの取材攻勢を受ける様子などは緊張感が溢れ、目を離せなくなります。
主人公たちが実際どうなったのか調べればすぐに分かるのですが、映画を楽しむためにはあえて下調べせずに見に行くのが良いと思います。

ジャーナリストたるもの、ガセネタなど掴まされることのないよう、予断を持って対象に挑まず真実の追及に専念すべきであることは論を待たないわけで、そういう意味ではいくら巧妙に用意された偽装文書であったとしても、その真贋についてより慎重に吟味すべきであったろうし、スクープをものにするという焦りもあって慎重で正確な報道を心掛けねばならない、という大原則を疎かにした、という点では主人公たちが窮地に陥るのはいわば自業自得ともいえるものでしょう。
この映画はスクープを放送したプロデューサー、メアリーメイプスの原作を下敷きにしているということもあり、そうした批判的なニュアンスは確かに弱いのですが、踏みつけにされてもなお立ち向かうジャーナリストとしての矜持とは何か?という部分を丁寧に描くことで、いろいろなものを観客に訴えているのだと思いました。
ネタバレを避けつつこの映画の核心を語るのはちょっと難しいのですが、CBSのアンカーマン・ダン・ラザー(ロバート・レッドフォード)がクライマックスで番組中に視聴者に語る場面は思わず泣いちゃうほど胸を打つものがありました。

日本のマスコミもこれまでの単に事実(と思われるもの)を右から左に報道していれば日々の義務を果たせた時代と違い、安保法制や憲法改正、原発など、ある意味では旗幟を鮮明にしてでもより突っ込んだ報道姿勢が必要なのでは、と思うことも増えてきましたが、マスコミに携わる人達にこそ、この映画を見て欲しい。
記者生命を脅かされたとしても報道に価するものにすべてを掛ける姿勢というのはこういう時代だからこそ必要な要件なのではないかと思います。

こういう微妙で、題材として難しいネタを映画にし、質の高い作品に仕上げてくるアメリカの映画人はやはり層が厚いのか、それともやはり一種の使命感とでもいうものに突き動かされているのかな、と思わずには居られません。
トランプvsクリントンのあまりにレベルの低いテレビ討論などを見ているとアメリカのポピュリズムもここに極まれり、という気がしてきますが、一方でこうした映画を作ってしまうあたり、やはりアメリカも捨てたもんじゃないのかなとも思います。
う~む。観賞後に事件を検索しましたが、後味悪い。う~む。
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