アタラクシアの猫

さよなら歌舞伎町のアタラクシアの猫のレビュー・感想・評価

さよなら歌舞伎町(2015年製作の映画)
4.0
ラブホテル群像劇。
面白かった。
フランス映画のようなエスプリを感じる。
映像特典に人物相関図あり。

歌舞伎町は身近すぎてロケ地が丸分かり。
公開当時ロケ地のフロントに本作のチラシが置かれていたので、撮影は何号室?と聞いたら教えてくれなかった(笑)
実際はフロントと歌舞伎町周辺をざっくり使い回して濡れ場の撮影は別のホテル。
歌舞伎町をよく知る人なら分かるけど、立ちん坊は大久保病院裏の公園に居て、本作のようにラブホの前には居ない。

歌舞伎町界隈のラブホテルは過当競争で値段は少々高いけれどサービス満点!
週末の夜はモチロン、平日の昼から混んでます。

何らかの事情が有って生きるか死ぬかの瀬戸際を歩く人生。そう言う人間達に、ほぼ共通に当てはまる事は両親(特に母親)からの愛情を注がれなかった人。
そう言うのを見越して「寂しかったんだね」とか何とか言っちゃって僅かな愛で、愛情に恵まれない子を喰い物にする。
そんな魑魅魍魎も跋扈する歌舞伎町。

修羅場と愁嘆場が程よく描かれています。
ラブホのトイレには、たいがい鍵は付いてません。
付いてたとしても10円玉で開く。
ラスト間際、若い人には元AKB48のアッちゃんの不味い演技…と映るでしょうが、私にはヘップバーンが窓辺で「ムーンリバー」を歌うオマージュに感じた。

店長の妹は塩竈女子高(通称:竈女:ガマジョ)出身。初体験の相手は津波で死んだ。
ルームナンバー311が鑑賞者の記憶を呼び起こす符丁。
2015-11-15