曇天

パージ:アナーキーの曇天のレビュー・感想・評価

パージ:アナーキー(2014年製作の映画)
4.0
アメリカが別の政府に切り替わって犯罪対策のために始められたパージ制度。貧乏人はパージに対抗する備えができないから標的にされやすく、同時に国内の貧困層を一掃できるという論理が支持されている。富裕層がこぞって人殺しに走るという展開がリアリティに欠けるとしても、そのはっちゃけっぷりとか、ムカつく金持ちがムカつく金持ちとして分かりやすく行動してくれるので返り討ちにするのが楽しくなるシリーズの2作目。

今回は外に放り出された人物達が助かるまでを描く。目的地がある程度明確で人数も少ないからゾンビ映画みたくバンバン死ぬことはなく、そこはお話上仕方ないのだが意外と見つかったり殺されることもなく進んでいく。1よりゆったり観れる感じ。
フランクグリロの万能感が強くてかっこよろしい。フランクグリロのような英雄がいないシナリオで作ればもっとパージの恐さが出たと思うけど、一般向けを狙うならこれで正解だろう。富裕層にもっと観て欲しい、「貧乏人の命を買う金持ち」という描写は強烈な皮肉。アメリカの色んな所で貧困層を排除しようとする合意が交わされている現実と切っても切れない話だよほんと。

前回と比べるなら殺人以外の犯罪が出てきたのも良し。展開もありえそうな手を取ってて納得しながら観れる。相変わらず金持ちの悪趣味ぶりは誇張が過ぎるけど楽しいから良し良し! 地下でバギーに乗って明らさまに汚物消毒しにきた奴らには笑かしてもらいましたよええ。
オチも希望が持てるものになっていて溜飲が下がる。ハンガーゲームやメイズランナーにはしゃいでる若年層にもオススメしたい。