とりん

パージ:アナーキーのとりんのレビュー・感想・評価

パージ:アナーキー(2014年製作の映画)
2.9
2021年97本目

犯罪抑止のために年に1度12時間だけあらゆる犯罪を承認したパージ制度を描いた作品第2弾。
時系列的には前回の翌年のように思うが、明確な年描写がなく6回目という回数のみだったので曖昧ではある。続編ではあるけど、設定だけ引き継いでストーリーの繋がりは一切ない。
そのため本作から見てもなんら問題はない。

ストーリー的には前作よりツッコミどころ満載のあまり楽しめない内容だった。スケールアップなどは前回よりしているが、ただパージの日を描いただけで、メッセージ性が減っているように思う。
今回はパージの日に不運にも街に放り出された親子2人と夫婦、そしてそれを救ったある復讐心を抱く5人が中心に描かれている。
彼らの行く末をただただ描いているだけで、みんな芯を持った行動がイマイチ感じられず、どの人にもイライラしてばかり。唯一芯が通ってたのは親子の娘か。ただ原動的にはイライラはさせられるところは多いが。いやでも結局は自分たちの命が可愛く、向かってくる敵を殺すことに対しては一切躊躇いがないので、芯は通ってないか。
最後良い話風に持っていってるけど、誰に対しても感情移入できず、ただ過ぎ去っていっただけ。
全体のストーリー的には反パージ組織が現れたりしたので、少し動き出したかといった感じだ。
今後政府側のNFFAと反パージ組織との戦いが描かれるのだろうか。
それにしても今回は前回より説明がなかったように思う。クラス4の武器というところも説明は結局ないし、NFFAというのも急に出てきてなんのことやら。あの夫婦が狙われていた目的とわからないし。相変わらずこういう映画は金持ちの道楽を悪に描いて潰すというのがお決まりのようだ。
てかお金持ちの道楽は、きっとパージ制度なくても普通にあるだろうことだから、わざわざこの制度内で描くことでもない気がする。
前作から変わらず思うのは、後片付けが大変そうということ。
手榴弾を誰も使わないのが疑問だったが、今回の反パージ組織が炸裂弾使った際にクラス4を超える武器は告発される的なことを言っていて、もしかしたら違反武器なのかな。
とりん

とりん