なでしこ

最高の人生のつくり方/最高の人生の描き方のなでしこのレビュー・感想・評価

3.5
〜もう一度。笑いあえる"人生"を見つけよう。〜

日本では劇場未公開だった作品。
還暦をとうに過ぎ、平穏な日々を過ごす熟年男女の大人のラブストーリー。
主演二人、やっぱり素敵です。

オーレン (マイケル・ダグラス) とリア (ダイアン・キートン) は、湖畔の真っ白い避暑地のコテージみたいな小さなアパートの隣人同士。
こんなところで穏やかに老後を過ごせたらいいな、と思うような場所です。
アパートの前にテーブル出してモヒートとか飲んで語り会っちゃうような。

オーレンは奥さんに先立たれて、一人息子もヤク中で音信不通、アパートの中では他の住人にイヤミばかり言う偏屈オヤジ。以前住んでいた豪邸を860万ドルで売りだし中です。

未亡人のリアは近所の小さなレストランで歌を歌っていて、でも歌の最中に昔を思い出すとすぐ感極まって泣いちゃう。そしていつかラウンジで歌うことを夢見ています。

偏屈オーレンの元にある日音信不通だった息子が訪ねてきます。自分が刑務所に入る間の9ヶ月、10歳になる娘を預かって欲しいと。
オーレン、最初は断固拒否しながらも奇妙な共同生活が始まる…そんな物語です。

🍽美味シーン🍽
オーレンが孫娘のために作ったハムサンド。大きめのパンにマヨネーズを塗りながら「ハムは2枚でいいか?」と孫娘にたずねると、「マヨネーズは嫌、バターにして。あとチーズ2枚入れてね」と。
そして二人でソファに横に並んで座って、テレビを見ながら初めての食事をするのですが、ぎこちなかった祖父と孫娘との距離をぐっと縮めたアイテムです。
その後のとあるシーンで孫娘は「おじいちゃんのハムサンドが食べたい!」って言ってます。

また、リアとの距離を縮めたアイテムも食べ物でした。リアがパスタを作ってテラスに置いたまま、また昔を思い出して家の奥で泣いていたところをオーレンが通りかかり、パスタがあまりにも美味しそうでつまみ食いしてしまいます。物音に気付いたリアが、部屋から出てきて二人で語り合います。
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