ひろゆき

アイ・オリジンズのひろゆきのレビュー・感想・評価

アイ・オリジンズ(2014年製作の映画)
3.7
銀幕短評 (#179)

「アイ・オリジンズ」
2014年、アメリカ。 1時間 46分。

総合評価 73点。

わたしの起源? 目の血統?
不思議なタイトルだし、不思議な映画だ。
しかし、“アイ” に目の意味をかけているのは明らかだ。これは どこまでも目にまつわる物語りだから。

ヒトの目は、30もの組織部位から成り立つ きわめて精巧な感覚器で 光を感知するが、個人認証にも用いられる虹彩(こうさい、瞳孔のまわりのひとみ、黒目)は、指紋のように人によって 一つひとつ形状が異なるという。

目を研究する科学者である彼が、瞳の格別にうつくしい彼女に求婚するときに こういう。百数十億年前にビッグバンで 無数の原子が飛散してから、いまの君を形作る原子とぼくを構成する原子とは、長いあいだに何度も惹かれ合い、ぼくの原子はずっと君の原子を愛してきた。

いかにも科学者らしい いい回しだけど、彼はほんとうにそう感じているのだろう。いままで聞いたことのない グッとくるセリフだ。わたしもこんど使ってみよう。

どう進む はなしかわからなくなるが、ラストシーンがとてもいい。
ひろゆき

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