signaldada

セッション9のsignaldadaのレビュー・感想・評価

セッション9(2001年製作の映画)
1.0
『マシニスト』のブラッド・アンダーソンが監督を務めたサイコスリラーとかあまりにも響きが良い。ロボトミー手術やアイスピック療法など、第二次世界大戦以降に大流行した近代精神医療をバックテーマにしている。このフックが見事に効き、物語はしっかりと複数回転捻られ観るものを騙してくる。が、側から見れば僅か数名の出演者同士が勝手にパニックに陥いってる様子を淡々と観させられるだけ。あげくブラッド・アンダーソンはこのオチしか用意出来ないのかと失望する。サイコスリラーだが恐怖という観点ではパンチが弱く、レビューで度々見かけるサイコ「ホラー」な要素は限りなく薄いと感じたところが実はこの映画を読み解くヒントかもしれない。
signaldada

signaldada