ロビン

牢獄処刑人のロビンのレビュー・感想・評価

牢獄処刑人(2013年製作の映画)
3.6
フィリピンのクライムアクション映画。
アジア映画は最近なかなか熱い!
暴力、汚職、政治の腐敗に満ちたフィリピンで刑務所の囚人であるマリオとダニエルは、買収された刑務官の手引きで刑務所を出て、標的を殺してまた帰って来るという暗殺者でもある。
ある意味このベテラン暗殺者と新米暗殺者とのバディ映画でもある。
そしてなにより囚人が暗殺者というこの設定が斬新!
暗殺者が囚人なのである意味鉄壁のアリバイが存在するので完全犯罪が可能なんだけれど。。
そしてベテランの暗殺者の一人がちょっと小太りの普通のおじさんなのもなんだか斬新!
作品全体が醸し出す雰囲気とかも良いし、劇中曲も良いのに、もうひと盛り上がりあればなとちょっと残念。。

そして殺人の手口がかなり甘い!
白昼堂々と大衆の中で殺したり。
人を殺る時は人気のないとこでやるのが常識だし、昼間より夜でしょ!
それと暗殺したら直ぐに刑務所に戻らないとダメ!
自分の家とかに帰ってたら誰かに姿見られるでしょ!
それはプロの仕事じゃない。

それとフィリピンの刑務所内の、住人が全員罪人だけの街のような、ある意味自由過ぎる光景が放つ強い生命力に感服。

心に残ったセリフ
“刃物で殺るのはキツイぞ、刺さる感触が手に伝わり、相手の苦痛の表情が目に入る”

【ネタバレ】
  ↓




タタンは仮釈放になる予定で刑務所出たら、暗殺の仕事がなくなりその後をダニエルが引き継ぐはずだったが、嫁には愛想つかされて浮気されて帰る場所の無いタタンは刑務所に残って暗殺者を続けるしかなかった。。
だから、ダニエルを殺して刑務所に残ることにしたんだね。
しかし、その後嫁殺すと思ったら嫁の浮気相手だけ殺したのには笑った。
腐敗の激しいフィリピンなら本当にこういう話がありそうだと思ったら、本当にあったらしく元ネタがあるようだ。。
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