ブルームーン男爵

世界一美しいボルドーの秘密のブルームーン男爵のレビュー・感想・評価

3.4
プリン体が心配なので最近ワインを主に飲んでいるので、ちょっと気になって観てみた。Filmarksの評価は低めだけど、個人的には結構面白かった。ただタイトルと中身がちょっと合致しない気がするのと、ちょっとテンポが悪い。

タイトルからしてボルドーのワインの歴史やら蘊蓄がメインかと思ったら、最初こそシャトーの作りての意気込みとかがあったが、途中から「ワインもビジネスです。投資です。」みたいな話になり、中国でのワイン人気で価格が高騰している話になり、そこからワインバブル崩壊とか現実的な話が続いた。日本でもワインブームはあったが、中国は30~40年遅れてそのブームが来ているのだ。

フランスのワインは絶対王政を背景に、王室によるブランド化がなされたので、人気が集まりやすくて価格も高騰しやすい。ただドキュメンタリーの中でも出てくるが、中国ワインが国際的な賞を取るまでになっているし、国際的なワインのランキングだと、アメリカのカリフォルニアワインが上位に来ることも良くある話で、正直、フランス産ワインがトップというのは今や昔の話である。国名などを伏せた状態でのテイスティングを行うので公平な審査だそうだ。

ワインというとお高いイメージだが、イタリアとかだと非常に庶民的なアルコールである。TPPなどのおかげでワイン価格も下がって手が出やすいしし、健康にも良いし、ワインがもうちょっと普及すると良いと思った。