寿司

沈黙ーサイレンスーの寿司のレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.1
スコセッシさんらしい暴力描写と、人間の惨さが描かれてて期待通り。
映像も今村昌平、溝口健二を彷彿とさせて見応えはあるのですが、終始、息苦しさと緊迫感で、エンドロールの森の音も全然慰めにならない…むしろ考え込んでしまった…

他の文化とのズレを日常的に体感している人には、このストーリーの「痛み」が分かるけれど、同一化された文化の中で生きてきた人には、所々刺さらない部分があるかもしれない。
つまりは自分の中の文化教養が試される映画でもあるわけで、まさに現代向けな映画だなと思いました。

イッセー尾形が海外で評価されるのも納得。良い悪役はコミカルであるべきだなと。そして主演のアンドリューさんもみるみる狂っていく姿が良かったです。というか出演者皆んな良かった。
あと「沈黙」だからか、音の使い方素晴らしかったです。
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