ゆっけ

沈黙ーサイレンスーのゆっけのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.5
159分ダレることなく、見せる映画!素晴らしかったです。

正直、観る前は時間の長さと観るからに「宗教的な話」と

「歴史」という側面から、眠くなりそう、、、と思ってました。

でも、江戸時代の日本がなぜここまでキリスト教徒に対して厳しく弾圧するのか?ということが気になってのめり込みました。

宗教に馴染みがない日本人だからこそ、感じることがある映画だと思います。

キリスト教が、歴史上どれほどの人を救ったか?
それとも、不幸にさせたのか?
良い悪いを言及するつもりはないですが、この映画の話では不幸な目に遭っている人を描かれています。

鎖国中の日本が、異国の地の信じるものを受け付けなかったのは、それなりの理由があったことがわかります。「踏み絵」という一種の棄教行為を強いることの意味や、隠れキリスタンを拷問するのを宣教師に見せるという行為の真の意味を知るとなんとも言えない気持ちにさせます。

「信仰」人々を救うために自己を犠牲にするという真理が本当に正しいか、それが揺らいでしまったこと、今までの人生や信じてきたことが正しくないと悟ったときの途方もない気持ち、胸が痛くなりました。

信仰を続けて死ぬことができず、あの拷問を見てなくてはならないのは良心の呵責に苛まれることです。

圧倒的に悪なことをやっているのですが、悪いとは言い切れないわだかまりがあります。

キチジロー(窪塚洋介)とモキチ(塚本晋也)が対照的な人物の描きかたも興味深いです。

あんまり感想がまとまり切らなかったのですが、すごい考えさせられました。名作です。

あと、片桐はいりがやっぱり片桐はいりで『シン・ゴジラ』でもそうでしたが、ちょい役が良いですね。。

あと、関係ないですが、当時の長崎の日本人たちは、みんな結構英語でのコミュニケーションしていて驚きました。日本的な発音とかもリアリティもたせているのかもしれませんが、他国のひとが珍しいということもあって、言語を学ぼうという意欲は現代よりも高いんだろうなぁと思いました。