緊張感の中で信仰への疑義に惑う一人の男の極限状態を目撃させられていたような感じだった。
長い上映時間だが、常に緊張感があるため眠くなるどころか夢中で見てしまった。
音楽が無く、過剰な演出もないため、じわじわと主人公ロドリゴに感情移入して、だんだん直視するのがきつくなってくる。
見終わった後、様々な問いかけや想いが胸にじわじわと湧き起こり反響し、放心状態になってしまった。
信仰とは?神とは?
キリシタン弾圧下の宣教師の最適な行動とはなんだったのか?
キチジローは敬虔なクリスチャンか?はたまた悪魔だったのか?
良い映画は、観終わってからも心に残ることを再確認した。