篠田正浩監督の「沈黙」から四十数年、巨匠マーティンスコセッシ監督が撮った「沈黙」。重い題材で日本が舞台なので、外国人監督が日本を撮る時の違和感が出なければいいなと思っていましたが、3時間近い上映時間中ずっと引き込まれて観る事ができました。
映画中盤、寺院でのフェレイラとロドリゴの語りはとても見応えがあった。あと、この映画には映画音楽が殆ど無いので、劇中の信者の歌、町の囃子音、お経など唯一リズムを感じる音や自然の音がとても印象に残る仕掛けになっている。
宗教が人の心を救う事実。宗教が人々の心を完全に対峙させてしまう事実。