映画館で観るのがベストだろう。それが駄目なら夜中に一人で観るしかないと思ってそうした。
遠藤周作やキリスト教の事は、とりとめが無いので映画の事だけを書く。
スコセッシにはもう期待なんてしてなかったが3時間が長く感じなかった。
創作だとしても似たような事はあっただろうし、信者である農民たちが信仰心だけではなく何か形になるものを欲しがるなんて描写はやけにリアルで、ああそういうものなんだろうなって気にさせる。
決して大上段に構えず、あくまでエンターテイメントとして役者の迫真の演技があり、悪い大名や部下達は記号としての悪をわかりやすく演じている。それが成功してると思う。当時の日本人がやたら英語喋るのは違和感あったが。
つまるところ、神様あなたは本当にいらっしゃるのでしょうか?って事になっちゃう。音楽や映画や小説で散々、いや誰もが生きていれば必ずぶち当たるもの。
神は沈黙していない。一緒に苦しんでた。
ならそういう事にしておこう。
農民達は現世に絶望している。そして死ねばパラダイスに行けると信じて、命をかけて信仰しているとしたら、それこそインチキなんじゃないかと思う。
かつて「神は我々の痛みをはかる概念だ」と言い切ったジョンレノンが私には一番しっくりくる。