江戸初期。キリシタン弾圧下の日本へ、布教にやって来たポルトガル人神父の生涯を描いた作品。
この作品の悪者はキリシタンを弾圧する日本人。でも正直、彼らが本当に悪者なのかは私には分からなかった。
キリスト教を広めたい、信仰したいキリシタン側から見れば、「なぜ日本はキリスト教を容認しないのか」。
長い歴史と共に仏教を信仰してきた仏教徒の日本人側から見れば、「宇宙人(キリシタン)どもめ、日本を汚しよって…」。
どちら側の意見にも納得。
でもキリシタンに対する厳し過ぎる弾圧には目を瞑りたくなった。特に、海辺で死ぬまで吊るし続けるシーン。観ていてとても苦しくなった。
そして最後のシーンには涙も枯れて言葉も出なかった。
その後のエンドロールの島の音。
……"沈黙"。
あとこの作品はなんと言っても日本人俳優さんたちの演技力。ハリウッド映画と言えども9割が日本人。皆さん、素晴らしい演技。
私はもちろん菜奈ちゃん推し。ガーフィールドくんやアダムと肩を並べている姿を見てすごく嬉しかった。