とても壮大というか、どことなくファンタジーを見ているような。
みれてよかった。キリスト教とかそういうの関係なく日本の宗教感について理解を深めることができる作品。
信仰に疑いを持たずにやってきた宣教師達が日本という違う土地で信仰に疑いを持つ様が見ていて興味深かった。
それと同時に当時の隠れキリシタン達の強さ。たしかにキリスト教の解釈に少し誤解や考え方の違いはあるものの彼らなりの信仰を信じ、立場が危うくなっても、沈黙を守る神に対しての信仰を辞めない。その強さが日本独自というか、イエスが常に一緒にいてくれるという考え方なんだろうなって思った。
途中フェレイラが日本の宗教観を説明している場面は日本人でありながらなるほどって思った。初めて日本の宗教観について知ることができたかもしれない。
側から見ればなぜキリスト教を弾圧するのか。宗教くらい自由にすればいいのに。信仰の自由はどこにあるのか。と思っていたけれど、やはり島国という日本、海に隔たれている、他の国と直に接することのできない、当時の貿易のこととか歴史的背景（詳しくはないけど）を考えたら弾圧するしかなかったのか。とも思った。
イエスが迫害されていたという事実が日本の隠れキリシタンにとって自分達と共にいてくれる。同じ痛みを分かち合ってくれる存在としてみていたのかな。
きっとキリスト教を信じるということが当たり前だったロドリゴとガルペにとってはそうではなかったのだろう。日本に来て初めて”イエスが共にいる”という宗教観が芽生えたのかな。
キチジローの存在も今回の映画には欠かせないものだったんだろう。ユダ的立場？
ロドリゴが踏み絵を踏んだ後から語り手が変わり、ロドリゴの真意とか信仰はわからないけど、ロドリゴ自身イエスが、神が、自分の心と共にいるっていう考え方に変わったってことかな。
とにかくすごいし原作読みたい。
あと加瀬亮の贅沢使いだった。
