赤鬼

沈黙ーサイレンスーの赤鬼のレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
5.0
神を信じ神を愛し神に救いを求め、そうして神の救いを求め続けたその先に、年月の終わりに私は結果的に宗教を棄てました。勉強をする事で教養を身に付け宗教に親近感を持ち、哲学を学んだ事で宗教を愛していましたが、家族の死を契機に神の存在に疑いを持ち、神に背いた人間なのです。そんな私にとって、この遠藤周作による原作は救いの存在でした。又、スコセッシの過去やこの作品を映画化するに至る経緯を知るだけで、彼の並々ならぬ執念を理解する事が出来、彼がどれ程までにこの作品を理解していたかも理解出来ます。この映画を沢山の人に見て欲しい。今はただそれだけが願いであり、私の言える唯一の言葉だと思いました。
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