なかもと

沈黙ーサイレンスーのなかもとのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
5.0
とても好きな映画。
3時間弱あるけど全く長く感じさせない、むしろこれだけの尺に意味があると感じられる稀有な作品だと思う。

テーマは重たい一方で、バイオレンスなシーンや、気味の悪い演出、随所での音の使い方なんかは、映画としてしっかり魅せられていて、映像も迫力があって満足感高い。

日本人キャスト陣も凄く良い。イッセー尾形の飄々とした感じや浅野忠信の擦り寄る感じがすごく日本人っぽいし、塚本晋也の体張ってるシーンとか窪塚洋介の弱さがかなり胸に来てしんどい。

登場人物の誰もが自分の信じるものを持っていて、誰も悪くない感じもすごく良い。
宗教ってなんだ。信じるってなんだ。正しいってなんだ。とか、いろいろ考えられる。

映画の中盤頃に、タイトルである「沈黙」の意味にハッとさせられた瞬間があって、鳥肌が立った。
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