Maki

沈黙ーサイレンスーのMakiのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.2
私自身は無宗教なのですが、小中高大とプロテスタント系のミッションスクールに通っていたため、長崎の切支丹弾圧に関して聖書の授業で学んだ記憶があります。修学旅行でも長崎を訪れ、隠れキリシタンや長崎の教会の歴史ついて学びを深めました。話を聞いているだけでは想像できなかった当時の長崎の風景や切支丹の暮らしが、映画の中で生々しく表現されていていました。

この映画を見て改めて考えさせられたのは、信仰とは何であるかということです。
踏み絵を踏まなければ、数日かけてジワジワ処刑されるーー。そんな事態に直面しても、多くの切支丹が処刑の道を選択します。処刑のシーンでは、あまりの残酷さに言葉を失いました。

切支丹弾圧が進む中、登場人物それぞれがキリスト教との向き合い方を模索していて印象的でした。
宗教や信仰心は、思ったよりも複雑で難しいものです。改めて「何かを信じること」とはどういうことか、考えさせられた気がします。
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