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沈黙ーサイレンスーのliryのレビュー・感想・評価

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.2
素晴らしかった。
重いテーマ、長時間だけど全く飽きさせない。さすがスコセッシ。
遠藤周作の名作を、日本人ではなく、スコセッシが映像化したことに大変意味があると思う。

子供の頃、歴史の教科書で目にした踏絵。踏むだけなら踏めばいいじゃん、と思っていたが見ていくうちに、そう簡単じゃないのかと思い、最後まで見て、やっぱ踏めばよかったじゃん、と思うという。
信仰という言葉に親しみがない日本人だから余計に思うのかな。

アンドリュー・ガーフィールドが苦悩する神父を見事に演じていて、日本の残酷な現実と信仰との間で揺れる姿が苦しかった。
タイトルの意味を知り納得。
信仰というテーマに真摯に向き合った深い作品。
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