キチジローwwww
意気揚々と異国にキリスト教を布教しにきた司教たちが目にする日本の排他的な洗礼を画にした映画。スコセッシ監督作。
「日本の史実と違う。日本だけが悪いように描かれている」と評価が割れることもあるようで。
…まぁ気にすんなよ!!コレ映画だからっ!!
が通じにくいのが、歴史・社会モノに手を出した性か。
スコセッシの良作と比べると、スコセッシ臭的な意味では見劣りする感じはするけど、
自分はスコセッシ作品の空気が好きだからか、キャラクターのあえての中身のなさとかけっこう面白くて楽しく見れた。
ちなみに「沈黙」とは、
踏み絵などのキリスト教迫害にあった時代の最中、「主(キリストの神様)よ、そこにいますか?見ていてくれますか?いるのに声はかけてくれないのですか?」の問いに対する「……」。
救いに来たつもりの司教さまたちが、
民たちがキリスト教徒でなければ厳しい尋問にかけられ処刑されることもない現実を散々目にし追い詰められていく様が、作り手の意地が悪すぎて逆に気持ち良くなってくる。
キチジローの半端者っぷりも気持ちいい。