ピラニア3Dやクロール凶暴領域などの鬼才アレクサンドル・アジャ監督作品。
美しい恋愛をベースにSF、サスペンス、コメディ、グロなどありとあらゆるものを詰め込んだ独特すぎる映画になっています。
愛する恋人が殺害された主人公は、恋人殺しの容疑者にされてしまう。
ほぼほぼ味方がいない地獄のような毎日の中、不意に主人公の頭部に謎の角が生える。
それ以降、自分と接した人間は本音しか言わなくなる。
キリスト教と比較されてるから角は悪魔のメタファーだね。
心の声が聞こえるとかそんな生易しいものじゃなくて、実際にその心のトーンで話しかけてきたり行動に起こしてきたり、下手したら自分とじゃなくて周りの他人同士が本音をぶつけ合ったりするから無茶苦茶面白い笑
でも本音というのは大体はおぞましいものだし、そもそもベースがサスペンスなので素直に笑っていいのかいまいちわからない笑
ジャンルごった煮映画ではあるけど、そもそもの感情ベースは恋愛だし、謎解きの展開もかなり正統派だし、普通に映画として面白い。
加えて面白要素沢山なので好きな人は大好きだと思う。その要素を余計に感じる人は何だこりゃで刹那で忘れられる映画だと思うけど…笑
愛憎入り雑じるって感じもとても良いし、最後の純愛着地はシンプルに泣けたわ。
しかし、皆の本音を知るごとに主人公がどれだけ大切にされてないかわかっていって悲しくなってくるな… 確かにあんまり未来有望の若者とは言えないけれど…
それでもヒロインのことを想えば頑張るしかないよね。
逆にヒロインはモテすぎ…笑
本音聞いてるともはや町の皆が彼女のこと狙ってたんじゃねえかってぐらい。
やはり男の脳内はエロのことだけですな…笑
二人は中学生ぐらいからずっとお互い一筋で付き合ってきたわけだけど、どうなんだろう？ 恋愛って沢山の人とした方が良いんだろうか？
でも遊びまくってる人って最終的には独身に落ち着いたりするし、学生結婚の組み合わせの方が離婚率低いってデータもあるし、恋愛とか結婚って何が良いってわからんよね。そもそもそんなこと理性で考えようとしてる時点でお前駄目じゃね…？って感じはあるけど…笑
