なでしこ

マダム・マロリーと魔法のスパイスのなでしこのレビュー・感想・評価

4.0
舞台は南フランス。
道一つはさんで、ミシュラン一つ星のフランスレストランと、インドから引っ越してきたインド人一家が経営するインド料理店との確執から和解に至るまでの物語。

気位の高いの気丈な女性役を演じるのにはまり役であるヘレン・ミレンは、フレンチレストランのメニュー女主人役にぴったり。

一方、天性の才能を持つインド人料理人ハッサン役の青年もなかなか素敵。その父親役のオム・プリ氏も良かった。

題名の通り、美味しい料理シーンもたくさん出てきます。インドの市場で少年時代のハッサンが、市場で売っていたウニの魅力に気づくシーン。インドでとウニって食べるんだ、と驚いた。
インド料理のスパイスのように、様々なものが融合することで素晴らしい味が生まれるように、この映画も徐々に人々が打ち解けていく、温かく美味しい映画です。
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