そいちろ

パパが遺した物語のそいちろのネタバレレビュー・内容・結末

パパが遺した物語(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

愛って言葉は曖昧だ

父の愛も、家族の愛も、恋人同士の愛も、隣人の愛も、全部まぜこぜになってしまうからみんな迷う

自転車の乗り方は教えてくれたけど、父の愛が庇護ならまだ守られるべき時期に急に手を離された
愛し方も愛され方もわからないまま、それでも愛したいと愛されたいと前に進む、転びながら傷付きながら


パパが躁鬱かは観ていて判らなかったけど、大人のケイティは躁鬱だと思う
多くの人は自分の歩幅で歩くけど、躁鬱の人は急に走ったり立ち止まったりを繰り返す、自分でもコントロールがきかない


ベッドの下に隠れた時もゴムも見つけて欲しかった
それでもして欲しいことがあった
きっとその答えはルーシーに自分がしたこと


淡々と思い出と日常が描かれ、心の奥は判然としないけど、この映画は観ている側に投げっぱなしにしないでラスト前の20分前後で触れているからいい映画だと思う
そいちろ

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