まーしー

映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)のまーしーのレビュー・感想・評価

3.0
学校の裏山で映画撮影をしていたドラえもんたち。彼らの前に、ポックル星のアロンという青年が現れる。ドラえもんたちをヒーローだと思ったアロンが、故郷の星を救って欲しいと頼んだことから繰り広げられる冒険アニメ。映画シリーズ第35作。

今回の敵は、ポックル星の侵略を企てる「宇宙海賊団」。ボスと3匹の手下という、いかにもな設定。
対するは、「銀河防衛隊」となったドラえもん一行。秘密道具の力で、ドラえもんやのび太たちの強みが最大限に発揮される。のび太の強みはあやとり。これがネタのように扱われていて、クスクス笑ってしまう。
もちろん、ヒラリマントや空気砲といった本家本元の秘密道具も大活躍。

ハンバーガー型ロボのバーガー監督や道具を使いながらの悪との対決などは、バギーカーと一緒に敵に立ち向かっていく『のび太の海底鬼岩城』を連想させる。舞台を海底から宇宙に移したという印象。
一方で、単なる冒険活劇に終始することなく、ドラえもんの石頭ネタなど、ところどころ笑いの要素も加えられている。
世間の評価はイマイチだか、物語に緩急がついており、個人的には楽しめた一作。