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映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~のKEYのレビュー・感想・評価

4.0
今年の映画観賞も最後かな?
今作は、粘土で作った人形を動かしてストップモーションで撮影するクレイアニメ。
「ひつじのショーン」自体は、同じアードマン・アニメーション製作『ウォレスとグルミット』で登場し、以降スピンオフ作品が作られ続けているシリーズのキャラクターだが、映画は今作だけでも楽しめる作品となっている。

農場での平凡な日常から脱するためのショーンのイタズラで、農場主は家を離れ、都会で記憶喪失になってしまう。

動物が主人公の映画と言うとイルミネーション・エンターテイメント製作『ペット』が記憶に新しいが、今作は同会社製作映画で言うなら『ミニオンズ』等ミニオンシリーズに近い。
今作では、羊や犬、ニワトリ、ブタなどの動物、人間までもが言語を発さない。
偶に看板等は英語が使われるが、それ以外は全てクレイアニメならではのコミカルな演技と、予め撮影していた声優の声に合わせてパペットの口を動かすアードマンのお家芸「リップシンク」で補われているのだ。
また今作がファミリー映画として優れている点は、日常のマンネリと身近な人々に対する忘れがちな愛をしっかりアニメとして映し出せていることだろう。
ストーリーテリングが上手くできていなければ、キャラクターに対する愛など深まるわけがない。正直『ミニオンズ』には、それが感じられなかった。
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