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アラビアの女王 愛と宿命の日々のKUBOのレビュー・感想・評価

3.0
画面が暗い! 曇天、夜間、室内、ともかく顔に陽が当たらない。日陰や暗がり、明るい屋外だとあえて逆光とか、被写体の顔をはっきり見せない。特に前半。二コール・キッドマン、御年50歳の劣化を隠すためなのか? 「アラビアの〜」と言われて頭に浮かぶかの名作と比較して、「雄大な砂漠」というより「白く閉ざされた砂漠」という感じだ。

1903年〜1915年の話なので、「ロレンス」その人も出てくる。予備知識なしで見始めたので、砂漠を自由に旅する女性なんてフィクションかと思ってたら、エンドロールで「実話」とわかってビックリ! だって、いつ殺されてもおかしくない状況で、どの部族長からも昭和のジェームズ・ボンドのように歓待を受けピンチを乗り切っちゃうとか、リアリティないでしょ。リアルだったんだけど。

ただ、おもしろいかは別物で、「ロレンス」みたいに理想や目的があるわけでもないので、明確な起承転結もない。二コール・キッドマンの悲恋を楽しめないと、「絵」自体が暗いことと相まって、少々眠気をもようすかも?
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