バナバナ

不屈の男 アンブロークンのバナバナのレビュー・感想・評価

不屈の男 アンブロークン(2014年製作の映画)
4.0
アンジェリーナ・ジョリーが監督の実話物。

この映画はだいたい三つのパートで出来ている。
1つは幼少の頃から爆撃機に乗り始めた頃まで。
もう1つは太平洋で漂流した場面。
最後の一つは日本軍の捕虜収容所に入っていた時期。

公開当時は原作本に日本人が捕虜の肉を食っていたと書かれていたそうなので、日本での上映禁止運動が起こったとか。
映画の中にはそんなシーンは出てこないし、映画全体的に、特別日本が残虐だと煽っている部分も無い。

ザンペリーニさんは幼少の頃から移民の子と蔑まれて差別と戦ってきた。
太平洋上に漂流した時も、生きる事を諦めなかった。
日本の捕虜収容所でリンチを受け続けた時も屈服しなかった。

この作品は、ザンペリーニさんがどんな状況にあっても絶対に希望を捨てず、タイトル通り屈しない精神を持った方だった、
という事を描いているだけなので、全体的には地味です。
ですが、こういう真面目な人を奇をてらった演出をせずに真正面から描いていたので、好感が持てる作品でした。

この主人公のザンペリーニ氏は、奇しくもこの映画が公開された年に、97歳でお亡くなりになったそうです。
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