ニャーニャット

不屈の男 アンブロークンのニャーニャットのレビュー・感想・評価

不屈の男 アンブロークン(2014年製作の映画)
2.1
コーエン兄弟が書いたとは思えないなんかストレートな英雄譚。誰かの脚本のブラッシュアップをしただけなのかもしれない。

MIYAVI演じる渡邊には妙な違和感というかあんなヤツ戦時の日本兵におらんやろっていう。『戦場のメリークリスマス』の坂本龍一のメイクをオマージュしてるのかな。渡邊も同性愛っぽい感じと屈折した愛情表現はそのまんまだったし。

めちゃくちゃイジメられる主人公をゴルゴダの丘のキリストに重ねてるのはよくわかるんだけど、なんともあからさますぎて興ざめするというか、隠喩なのに「隠」れてない。

ロジャー・ディーキンスもあんまりいい仕事してなかったし、アンジェリーナ・ジョリーの力不足はどうしても否めなかったように思う。裏方に回ってもあくまでプロデューサーに徹してる元旦那を見習ったほうがいいと思う。