コーヒーマメ

ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男のコーヒーマメのレビュー・感想・評価

3.8
ジェームス・ブラウン。
今ある全ての音楽は、彼を差し置いて語ることはできない。
その、ドラマのような破天荒な生涯は、目を見張る驚愕エピソードの連発。
そんなシーンの直後に痛快ノリノリなライブシーンが来たりするから、もう最高の一言!

ほとんど、JBについて知らない世代だけど、彼の凄さは十分伝わってきた。
なによりも、彼の超人っぷりと、スターゆえの苦悩や重圧が様々なエピソードから徐々に浮かび上がってくるのがとても興味深い。
極貧の暮らしのなかで、たかがスーツを盗んだだけで4.5年も牢獄に入れられたかと思えば、それがあってこそ音楽の才能に目覚めたり、そして、栄光を手にすると同時に仲間を捨てることになったり。。
一番、驚かされたのは、
メンバーが決まりごとを破る→「はい、罰金60ドル〜〜♪♪♪」
の一連のくだり。(笑)
しかも、世界的スターに上り詰めてお金に苦労していないであろう時期になっても、この制度はず〜〜っと続けたんだから、ちょっと人間性を疑う。ww

それでも彼がスターで居続けた所以は本作を観る限り、次の4つにある。
①尋常じゃない“目立ちたがり屋”気質
②「前進あるのみ」と言い続けらる超ポジティブ思考
③ショー・ビシネスに秀でた天性の才能
④誰もが心奪われる魂の歌声!
これだけ備わっていれば、そりゃあ音楽史に残る偉人になったのも頷ける。

そして、彼の圧倒的な凄さを最も見せつけるのが、最高にノリノリなライブシーン!!!!!
ゴスペルから始まり、R&B→ソウル→ファンクへと変遷していく過程をしっかりと描くことによるJBへのリスペクトの深さと、「本物のJBじゃないの?」と思うほど、口調、歩き方、踊り方の細部までJBに完璧になりきった主演チャドウィック・ボーズマンに大大大拍手!!!
これだけノレる作品であるにもかかわらず、終始、あくまでもフラットな視点からJBを描いていたこともとても好印象。

天才のみ歩める道を、才能を自覚した天才が突っ走る。
その姿が気持ち良いようで気持ち悪く(笑)、何よりもそんな有無を言わせずにノリノリになれる良作!
ブラックミュージック、これから聴いていこう。