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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガールのsoのレビュー・感想・評価

3.0
日本でいうところの草野マサムネのような、何歳になっても青春真っ只中みたいな曲がかけてしまうスチュアート・マードック。
しかし彼自身は青春真っ只中の年齢を長いこと病院のベッドの上ですごしており、その失われた青春にとりつかれたように、彼は永遠に青春を歌うのだと思う。
そんな彼が初監督したこの映画には、彼がベッドの上で一人夢想したであろう青春と、彼が実際に辿った道筋、その両方が無邪気に詰め込まれている。

かつて自分はベルセバを筆頭にグラスゴーのバンドに何か特別な親近感を感じていた。きっと世界中の多くの若者がグラスゴーのバンドにだけは、なぜだか、親しい友人のバンドのような印象を持っていたはず。
グラスゴーの町を背景に、音楽好きな若者たちが集まり、彼ら自身の音楽を手探りに見つけていくその過程を見ているだけで、幸せな気分に浸れる。
もちろん挿入歌も超ベルセバ。
ミュージカルはあまり好きではないのだけど、この映画に関しては、スチュアートの頭の中をまるごと見ているようで、楽しかった。
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