りほこ

ジェンダー・マリアージュ ~全米を揺るがした同性婚裁判~のりほこのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

"恐ることなかれ。
パクランガでは今朝、雨が降ったんですよ。
そしたら、今まで見たことがないくらい、大きな虹が見えたんです。ゲイ・レインボーが。
これは、しるしに違いありません。あなたがもし信じるならば、間違いなく、しるしです。"

2013年、ニュージーランドのモーリスウィリアムソン議員のスピーチ。YouTubeで5.5万回以上の再生回数があり、今でも多くリツイート・引用リツイートされている。
このスピーチが教えてくれることは、新たな法を作る際大切なことはもちろん"社会・公共"への目線が大事。ただその法を受け入れる国民にとって大切な"個人目線"を見逃してはいないか?
社会は複数の私人が作る、私人の集まりが社会を作る。当たり前のことを忘れてはいけない。決して自分勝手ではなく、社会の一個人として。

この映画は同性愛者当人の権利獲得への戦いのストーリー。同情を買うためより、状況をシェアするためのもの。悲しいことに辛く苦しむ人を、見ないようにする社会がある。そうした人が笑顔でいることを否定する人もいる。
知らないことに気を使うことは出来ない。知らなくて"無い物"としてしまうこともある。出来ることは、まず認知して考える。その後に行動する。
もちろんセンシティブで、個人個人の考え嗜好に偏る問題でもあり一般化できるボーダーラインはない。それでも知ることは大切だなぁと。
好きな人と、当たり前のようにあるべき"選択"が出来る社会を。(現婚姻制度そのままとは言わない。家族の形を変える方向に合わせる、婚姻制度一切を変える等私たちが考えるべき選択もそれに伴う課題もある)

もう少ししっかり書きたいけど、ここだけでは書ききらないので割愛!
りほこ

りほこ