その夜の妻の作品情報・感想・評価 - 5ページ目

「その夜の妻」に投稿された感想・評価

私にはまだ早かったかもしれない。
例えるなら、コーヒーや煙草が香るような大人の映画だった。

奥ゆかしい妻が拳銃を手に対峙していたり、刑事は相手に一歩譲って待ったり、落ち着いた駆け引きが印象的だった。

イマドキのアクション映画のような切迫感はないせいか、退屈にさえ思えてしまうけど、全員揃ってせかせかと目的を遂行しているだけでは、野暮な印象だったと思う。

制作された時代を改めて考えると、事件現場も家の内装も、モダンだし、全体的にハイセンスだった。
Zorba

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4.0
ショットで物語る推進力がハンパない。極力、字幕を排してキャラの心情を画面で語っている。

中でも、主人公宅に押し入った警官の心理描写が凄い。これでもかと小道具を使って、刑事が感情移入してしまう様を行動で描いている。特に揺り椅子とブランコ、帽子の使い方が印象的。前者は、それらを揺れ動かす事で視覚的に逮捕するか、見逃すかで揺れ動く心を表現。また後者は、逮捕すると決めた決意とその揺らぎを帽子を被る(=外に出る、連行)、脱ぐ(=外に出ない、迷っている)という動作のみで表している。お見事。

最後、病気の子供がそれまで一歩も出ることのなかったベッドから離され、窓より父親を見送るシーンも感動的。病の象徴であるベッドと分離され、快癒の象徴である開放された窓に連れてこられる。文字通り、病状の快方とその後の希望を感じられるいいラストでした。
あの

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緊張感 ラングの「M」を思わせるような
壁に描かれた「two is company」が何となく面白かった
ハリウッド的要素が小津の撮影方法によって無国籍な雰囲気を持つ。和服姿の八雲恵美子の二丁拳銃のシーンなど、彼女の気丈な表情や、緻密なカット割りもあって、サイレントだというのにスリリングな展開になっている。
丘

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2015.12.11鑑賞。
うまる

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3.4
八雲恵美子がひたすら良い女。
ピストル持った姿がさまになる。

部屋の内装、特に中央のブランコが印象的だった。
秋日和

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4.0
本作『その夜の妻』は小津の撮った無国籍ノワールややブレッソン風味な作品(小津の方が先ですが……)。画面に立ち込める煙草の煙や影の使い方、逃走劇などを見るに、相当アメリカ映画を観ていたんだなぁと思わされた。住宅にあるのは卓袱台と座布団ではなく、テーブルとチェアであるし、妻は湯呑ではなくコーヒーカップを手に取るし、夫が手にするものはゴルフクラブではなく銃である。ビシリとキマる横移動、岡田時彦の日本人離れしたエレガントさ、部屋に貼られた外国映画(?)のポスター等々に小津のこだわりが伝わってきた。小津調以前の作品だけれど、小津の持つ偉大なる不自然さ(あまり貧乏な家庭に見えない)はこの頃から思う存分発揮されている。
 サイレントの頃の小津のカッティングはブレッソンのそれと違う意味で凄い
mina

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3.5
2014.11.3
mstr_kk

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3.9
新文芸坐にて。数年ぶり2回目。
「そもそも何のためにその罪を犯したの?」とか、気になる点も多々あるし、ちょっと長い(くどい)が、画面がとにかく美しかった。